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静岡県

 14日告示、23日投開票の静岡市議選で、公明会派の「公明党市議会」は選挙カーを使った選挙運動を自粛する方針を発表した。音量が市民生活に及ぼす影響や公費負担の軽減を考慮したという。

 公職選挙法では、告示日から投開票日前日の運動期間中、午前8時から午後8時まで選挙カーを使うことができる。走行中は演説は禁止され、同じことを繰り返し言う「連呼行為」だけが認められている。自動車の借り入れ、燃料、運転手の雇用の費用が公費でまかなわれる。

 同党からは現職5人、新顔1人の計6人が立候補を予定している。会派は「選挙カーによる街宣活動が、候補の認知度拡大に影響するとは考えにくい時代になった」として使用自粛を決めた。SNSを活用し、個人演説会や街頭演説の日時、場所を知らせるなどしながら、有権者に訴えを届けるという。

 県内では、子育て世代への配慮から2023年4月の三島市議選で、賛同した候補者が午前8~9時、午後6~8時の計3時間、選挙カーを使った運動を自粛した。

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